~最新こそ、最良と胸を張れる開発を。それがPINGのブレない理念~
ゴルフクラブのパフォーマンスに“もっと!”を求めるのがゴルファーですが、これはそのままPINGの製品開発マインドとなっています。
PINGの創設者、カーステン・ソルハイムはパッティングが上手くいかない自分自身のゴルフを改善するために、ミスヒットに寛容なパターデザインを考え始めました。1950年代の話です。1959年に1Aという第一号パターを上市。66年に発売したANSERは、その画期的なやさしさが当時のトッププレーヤーの支持を受け、一般のゴルファーにもミスヒットに寛容なPINGパターの良さが広まっていったのです。開発の原点は、もっとよい道具はないだろうか?という、シンプルなゴルファーマインドでした。
「ANSER」という大ヒットモデルを生み出したカーステンですが、生涯、その開発の手を休めることは一瞬たりともありませんでした。もっとミスに寛容にできるはず!方向性をよくできるはず!スムーズな転がりを生み出せるはず!と、常に改善・改良の可能性を探っていたのです。その現状に満足しない開発マインドは、ブランド創立60周年を超えた現在でも変わらずすべてのエンジニアに受け継がれています。
PINGは21年4月にPING 2021パターシリーズを発売しましたが、そこにはすべてのパフォーマンスにおいて“もっと!”を追求した、最新のやさしさが詰まっています。ここではPINGパターのクラシックデザインで名プレーヤーたちのツアー優勝に数多く貢献した「ANSER 2」の最新モデル、PING 2021 ANSER 2のヘッド構造をご紹介しながら、やさしさの進化を説明してみたいと思います。
まず「PING 2021パター」のフェース面には心地良い打感を生むソフトPEBAX(ペバックス)と、しっかりとした打音が得られるハードPEBAX(ペバックス)の2重構造インサートを搭載。
グリーン上のショートパットではソフトな打感が繊細なタッチを可能とし、ロングパットではしっかりした打音が抜群の距離感コントロールを生み出します。ここにツアープレーヤーが求める転がりを実現したフェースの溝デザインを組み合わせることで、スムーズな転がり、寛容性を感じるストローク、フィーリングを向上させることに成功しています。
ミスに寛容なパターを使いたいけれど「大きなヘッドのパターは違和感があって使いにくい」、そう感じているゴルファーは少なくありません。PINGではカーステンの時代からヘッドサイズを変えずに、いかにやさしさをアップできるか?ということをテーマに様々な技術を開発してきました。たとえばPINGパターのクラシックモデルANSER 2には、ステンレスだけでなく、ベリリウムカッパーやベリリウムニッケルを素材にしたモデルがありましたが、これも高比重・高強度素材を用いることでヘッドサイズ・デザインを変えることなく、さらにヘッドの慣性モーメントアップを目指すためのアイデアでした。
「PING 2021パター」シリーズのANSER 2では、写真のようにヘッドのトゥとヒールに高比重ウェイトを埋め込み、さらにフェースインサートを軽量にすることによって、伝統の“ヒール・トゥデザイン”による慣性モーメント効果を製品史上最大化しています。このテクノロジーは、コンパクトなヘッドサイズである、ANSER/ANSER 2/ANSER 4/KUSHIN 4/DS 72/TYNE 4/TYNE Cに共通で採用されています。
フェースインサートと高慣性モーメント(MOI)デザインによるやさしさは「PING 2021パター」シリーズすべてのモデルを通した進化ポイントですが、ゴルファーにはそれぞれ構えやすいと感じるヘッドサイズや形状、重さ、フィーリングなどの違いがあります。そこで、全11モデルを下記の特徴別に分けることにより、使用候補が選びやすくなります。
クラシカルなデザイン・サイズから大型で視覚的にも安定感あふれるマレット型まで揃っていますので、まずはご自身で“構えやすい!”と感じられるモデルをいくつか選び、その中からストロークのしやすさや打感の良さなどを比較検討して自分の感覚や感性を活かせるパター候補を絞り込んでみてはいかがでしょう。もちろん最適な1本に出合うためにぜひパターフィッティングも受けてみてください。
カーステン・ソルハイムは、クラシカルなパターについてゴルファーから高い評価を受けた際、最大級の謝意を表したうえで、必ず次のように述べていました。